最終更新日:2026-06-30

著者について

投資ブログ「5分で分かる企業分析」(運営:きらきら星)として、日本株・新NISAを中心に個人で投資・企業分析を継続しているブログ運営者が執筆しています。決算短信や有価証券報告書などの一次情報、および金融機関・金融庁の公式情報を読み込む分析スタイルで、特定の金融機関・金融商品への投資推奨は行わず、判断材料となる情報整理を目的としています。



この記事では、NISA口座を「銀行」で開くか「証券会社」で開くか迷っている初心者に向けて、それぞれの違いと選び方を中立的に整理します。

「給与の振込口座がある銀行でそのままNISAを始めるか、それともネット証券を新しく開設するか」は、初心者が最初にぶつかる分かれ道です。どちらにも長所と短所があり、自分が何を重視するかで答えが変わります。

この記事でわかること
  • 銀行と証券会社のNISAの違い(取扱商品・手数料・サポート)
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 「銀行向きの人」「証券会社向きの人」の目安
  • 後から金融機関を変える方法

※本記事の取扱商品・手数料などの条件は、各金融機関の制度変更により変わることがあります。申し込み前に必ず各金融機関の公式情報と金融庁の案内で最新情報をご確認ください。本記事は特定の金融機関への申し込みを勧誘するものではなく、中立的な比較情報として作成しています。


結論:商品の幅で選ぶなら証券会社、対面の安心なら銀行

先に結論を述べます。

  • 取扱商品の幅広さ・手数料・個別株も買える点を重視するなら → 証券会社(特にネット証券)
  • 慣れた銀行の窓口で対面相談しながら始めたい安心感を重視するなら → 銀行

という整理になります。

一般的に、証券会社(とくにネット証券)の方が取扱う投資信託の本数が多く、個別株(日本株・米国株など)も買え、手数料も低めな傾向があります。一方、銀行は普段使っている口座との連携や、店舗での対面サポートに安心感を覚える人に向いています。ただし多くの銀行では取扱商品が投資信託中心で、個別株は買えないことが一般的です。

どちらが「正解」ということはなく、自分が長く続けやすい方を選ぶことが何より大切です。


前提:NISA口座は1人1金融機関だけ

比較に入る前に、最も重要な前提を押さえます。

新NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できません。

つまり「銀行と証券会社の両方でNISAを使う」ことはできません。どちらか一方に絞る必要があります。なお、NISAではない通常の課税口座(特定口座など)は複数の金融機関で持てますが、非課税枠を使うNISA口座は1社だけです。

この制約があるからこそ、最初の金融機関選びは落ち着いて行いたいところです。とはいえ後述するとおり、年単位で金融機関を変更する仕組みもあるため、「一度決めたら一生変えられない」わけではありません。


銀行と証券会社のNISAを5項目で比較

銀行と証券会社のNISAを、初心者が気にしやすい5項目で並べました。あくまで一般的な傾向の整理です。

比較項目 銀行 証券会社(ネット証券)
投資信託の取扱本数 厳選された本数のことが多い 業界トップ級に多い傾向
個別株(日本株・米国株) 取扱なしが一般的 取扱あり
手数料の傾向 商品によっては高めのことも 低め・無料の範囲が広い傾向
サポート 店舗・窓口で対面相談しやすい 電話・チャット中心(ネット完結)
口座開設・操作 窓口・アプリ アプリ・Webで完結

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取扱本数・手数料などの正確な条件は金融機関ごとに異なり改定もあります。申込前に必ず各金融機関の公式情報で確認してください。

ポイントは、「個別株も買いたいか」「対面サポートが必要か」の2点です。インデックス投信の積立だけなら銀行でも始められますが、選択肢の広さでは証券会社に分があります。


銀行でNISAを始めるメリット・デメリット

メリット

  • 窓口で対面相談できる安心感 — わからないことを対面で聞きながら手続きできる店舗を持つ銀行が多い。
  • 普段の口座との一体感 — 給与振込や引き落としに使っている銀行なら、入金や管理がイメージしやすい。
  • 新たに別の会社を開設しなくてよい手軽さ — すでに口座があれば、追加の手続きが比較的少なく感じられることがある。

デメリット

  • 取扱商品が限られがち — 投資信託が中心で、個別株は買えないのが一般的。将来「日本株や米国株も買いたい」と思ったときに対応できないことがある。
  • 手数料が高めの商品を勧められる可能性 — 窓口では、信託報酬(運用中のコスト)が高めの商品が候補に挙がることもある。低コストなインデックスファンドを自分で選ぶ意識が大切。
  • ネット証券に比べ商品の選択肢が狭い場合がある — 人気の低コストインデックスファンドを取り扱っていないケースもあるため、買いたい商品があるか事前確認が必要。

銀行を選ぶ場合でも、「信託報酬の低いインデックスファンドを自分で指定する」という姿勢を持つと、コスト面の不利を抑えやすくなります。何を買うか自体で迷う方は新NISAにおすすめの日本株5選S&P500とオルカンはどっち?も参考にしてください。


証券会社でNISAを始めるメリット・デメリット

ここでの「証券会社」は、初心者の候補になりやすいネット証券を主に想定しています。

メリット

  • 取扱商品が圧倒的に多い — 低コストの人気インデックスファンドから個別株まで幅広く対応。将来、投資の幅を広げたくなっても同じ口座で対応しやすい。
  • 手数料が低めの範囲が広い — 国内株の売買手数料が条件達成で無料になるなど、コスト面で有利な傾向。
  • クレカ積立でポイントが貯まる — カード積立に対応する会社が多く、ポイント還元を狙える。詳しくは新NISAのクレカ積立おすすめ比較を参照。
  • スマホで完結 — 口座開設から積立設定までアプリで進められる。

デメリット

  • 対面サポートがない/少ない — 基本は電話・チャットでの対応。「対面で相談したい」人には物足りないことがある。
  • 自分で調べて判断する場面が多い — 商品が多い分、最初は何を選ぶか迷いやすい。本記事のような比較情報を読んで進める必要がある。
  • 会社が多くて選びづらい — SBI・楽天・マネックスなど候補が多く、どこにするか迷う。整理には新NISAのおすすめ証券会社5社比較が役立ちます。

タイプ別:あなたはどっち向き?

あくまで一般的な目安です。最終判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

銀行のNISAが向いている人

  • 対面の窓口で相談しながら始めたい
  • ネットの操作に不安があり、まず慣れた銀行で一歩を踏み出したい
  • 当面はインデックス投信の積立だけで十分と考えている
  • 取扱商品が限られても、低コストの商品が選べれば問題ないと割り切れる

証券会社(ネット証券)のNISAが向いている人

  • 低コストの人気ファンドを幅広い選択肢から選びたい
  • 将来は日本株・米国株など個別株にもチャレンジしたい
  • クレカ積立のポイント還元を活用したい
  • スマホで完結させたい・自分で調べて進めるのが苦でない

迷ったら、「個別株も買う可能性があるか」を考えてみてください。少しでも可能性があるなら、最初から証券会社を選んでおくと、後で金融機関を変える手間を避けやすくなります。投資そのものをこれから始める方は投資の始め方|初心者が最初にやることもあわせてご覧ください。


後から金融機関を変える方法

「銀行で始めたけれど、やっぱり証券会社にしたい」という場合でも、やり直しは可能です。

新NISAの金融機関は、年単位で変更できる仕組みがあります。ただし、

  • 変更には所定の手続き(書類のやり取りなど)が必要
  • その年にすでにNISA枠で買付をしていると、変更のタイミングに制約がある
  • 変更前の金融機関で保有している商品を、新しい金融機関にそのまま移せるとは限らない

といった注意点があります。最新かつ正確な変更手続きの条件は、利用中の金融機関や金融庁の案内で必ず確認してください。「変えられるけれど手間はかかる」と理解したうえで、最初の1社をなるべく長く使える前提で選ぶのがおすすめです。金融機関選び以前に押さえておきたい制度そのものの落とし穴は、新NISAのデメリット・注意点7つでまとめています。


注意点・リスク

  • 条件は変わる:取扱商品・手数料・サポート体制は金融機関ごとに異なり、改定もあります。本記事は一般的な傾向であり、最新かつ正確な情報は各金融機関の公式と金融庁の案内で確認してください。
  • NISAは1人1金融機関:銀行と証券会社の両方でNISAは使えません。
  • 元本割れのリスクはどちらも同じ:銀行でも証券会社でも、投資信託や株式の値動きによる損失リスクは変わりません。新NISAは「非課税」であって「損をしない制度」ではありません。
  • 窓口で勧められた商品をうのみにしない:手数料の高い商品を避けるため、信託報酬などコストを自分でも確認する習慣を持ちましょう。
  • 本記事は特定の金融機関・商品の勧誘ではありません:最終判断はご自身の責任で行ってください。不明点があれば各金融機関の窓口やファイナンシャルプランナー(FP)など専門家への相談をおすすめします。

まとめ

  • 取扱商品の幅・手数料・個別株を重視するなら証券会社(ネット証券)対面の安心を重視するなら銀行
  • 多くの銀行は投資信託中心で、個別株は買えないのが一般的。
  • ネット証券は商品が多く手数料も低めだが、自分で調べて進める場面が多い。
  • NISA口座は1人1金融機関。少しでも個別株の可能性があるなら最初から証券会社が無難。
  • 後から年単位で金融機関を変える仕組みもあるが、手間はかかる。最初の1社を長く使える前提で選ぶ。

最後に改めて。取扱商品や手数料などの条件は変わるため、最新情報は必ず各金融機関の公式と金融庁の案内でご確認ください。投資は自己責任です。 本記事は中立的な比較情報として作成しており、特定の金融機関への申し込みを勧誘するものではありません。


よくある質問

Q. NISAは銀行と証券会社のどちらで始めるのがいいですか? A. 取扱商品の幅広さや個別株も買える点を重視するなら証券会社(特にネット証券)が有利な傾向です。対面相談しながら始めたい人には銀行も選択肢です。何を重視するかで変わります。

Q. 銀行のNISAでは株を買えないのですか? A. 多くの銀行では投資信託が中心で、個別株の取扱はないのが一般的です。個別株にも投資したい場合は証券会社のNISA口座が必要になります。

Q. 銀行でNISAを始めて後から証券会社に変えられますか? A. 新NISAの金融機関は年単位で変更できる仕組みがありますが、手続きや制約があります。最新の条件は各金融機関や金融庁の案内でご確認ください。

Q. NISA口座は銀行と証券会社の両方で持てますか? A. 持てません。新NISA口座は1人につき1金融機関のみです。どちらか一方に絞る必要があります。

Q. 初心者は銀行と証券会社のどちらが無難ですか? A. 取扱商品の選択肢が広く手数料が低めなネット証券は多くの初心者にとって候補になりやすいですが、対面サポートの安心感を重視するなら銀行も選択肢です。続けやすい方を選んでください。


※本記事はNISAの金融機関選びに関する一般的な比較情報であり、特定の金融機関・金融商品への投資や申し込みを推奨・勧誘するものではありません。 ※取扱商品・手数料などの条件は変わることがあります。最新情報は必ず各金融機関の公式と金融庁の案内でご確認ください。 ※投資は自己責任でお願いします。


情報源・参考資料

本記事の内容は以下の公式情報を参照して作成しています。条件は制度改定により変わるため、申し込み前に公式で最新情報をご確認ください。

最終更新日:2026-06-30 / 次回見直し:四半期ごと


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